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役に立つ心理学コラム「組織が崩壊するとき(49)」
組織が崩壊するとき(49)
しかし、No.1もNo.2グループもナルシストに占められていても、以前お伝えしたように、かなり過激な形による内部改革もできないわけではありません。ただし、相当リスキーなものになりますが・・。
以前お話ししたように、ストライキを含む組合による要求、一部幹部を含む社員の造反、内部告発、法的手段の適用、外部実力者による圧力などの方法があります。
ただし、この場合、内部改革に失敗したら、自分がその組織を去らねばならない事態に追い込まれる場合もあることを覚悟しなければならないでしょう。
もし、過激な内部改革をするのであれば、計画実行にあたっては、以下を徹底しなければ、成功はおぼつきません。
1)時期をはずさない。
何度かお伝えしているように、ナルシストに支配された組織は、第1期 限りなき成長への邁進→第2期 No.2ナルシストの台頭と成長の限界→第3期 内部粛清と現実認識の欠如→第4期 リスキーシフト→第5期 組織崩壊 といったプロセスをたどります。
過激な内部改革は、第3期 内部粛清と現実認識の欠如のあたりで、実行するのが最も効果的です。第2期 No.2ナルシストの台頭と成長の限界の時期では、まだ組織の業績はある程度保たれている段階なので、時期尚早ですし、第4期 リスキーシフトの時期になると、内部に残っている少数の健全な人達の力は、ほぼ削がれてしまっているからです。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)