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役に立つ心理学コラム「組織が崩壊するとき(24)」」
組織が崩壊するとき(24)」
第4期 リスキーシフト
なにをやっても業績が回復しないので、当然の如く、社長は、イライラします。しかし、共依存的なナルシストたちは、自分たちの非を認めることはありませんから、責任を部下たちになすりつけ、社長に報告します。
「私たちは、こんなにがんばっているのですが・・」という枕詞で、自分たちを「弱者」あるいは「被害者」の立場に置きます。
こうした状況の中で、モラハラ、パワハラはより過激化し、ついには最後まで残っていた有能な社員たちが会社を去っていくことになります。
社長を含む幹部は、会社の状況悪化に打つ手はなく、その結果、今まで実は存在していたけれども表に出てこなかった恐怖におびえることになります。自分たちがいつ非難の対象になるのかという思いにおびえ、超過敏なナルシズムに転化していきます。
彼らは、実績を上げねばならず、その結果、危ない投資に走ったり、高金利の金を借りたり、不法行為を行ったりし始めます。
こうして、組織はどんどん危ないことに手を染め、リスキーシフトしていきます。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)