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役に立つ心理学コラム「弱者は強い」
弱者は強い
先週、大阪で、道路工事の予定地が保育園のイモ掘り場にあたっていて、そのために、恒例のイモ掘りができず、園児が泣いて悲しむというニュースがありました。
道路を作る方の大阪府側が悪いのか、道路の工事が始まると知っていながらイモ掘りの予定を前倒しにしなかった園側に落ち度があったのかについては、詳細な情報を持っているわけでもないので論じませんが、子供が泣くシーンを見て、ちょっと感じたことがありました。
子供が泣くところを見てしまったら、否定しにくくなるということです。
子供のような弱者は、時に強いメッセージを伝えることになりえます。もし、そのことを知っていて、弱者を利用するということがあったら、それは、非常に強力なパワーになり得るだろうということです。
そこには、ディベート的な議論の場を、「かわいそうじゃないか」という精神論に問題をすり替えるというカテゴリーエラーが発生します。そしてその結果、本来の議論は見えにくくなってしまいます。
弱者がその窮状を自分の意思で訴えるのは当然の権利だと思いますが、それを利用することは、やるべきじゃないと思います。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)