カウンセリング ハートコンシェルジュ > 役に立つ心理学コラム>モンスターたち(1)
役に立つ心理学コラム「モンスターたち(1)」
モンスターたち(1)
以前勤めていた大学で、学生の親から、こんな電話がかかってきました。そこでは、学生相談も担当していたのですが・・・。
学生の母親「あの、息子のことなのですが」・・かなり早口でせっぱつまった感じ。
僕:「はい、どんなご相談でしょうか?」
学生の母親「うちの子は、実家から通える大企業に勤めさせたいんです(きっぱり)。●●社とか、▲▲社とか、テレビでコマーシャルをどんどんやるような安定した会社です。息子は、いままで、実家を出たことがなく、将来結婚しても同居をするようにしたいと思います・・・(僕が口をはさむ余地はなく、この後も、機関銃のようなトークが続きました)」
やっと、一息ついたので、僕は、言いました。
僕:「あのー、すみませんが、こちらは学生相談室で、就職相談室ではないのですが・・」
しかし、僕は、最後まで話をさせてもらえず、学生の母親は、
学生の母親:「えっ、就職相談室じゃないんですか?」
僕:「はい、こちらは・・・」
またもや、僕は、最後まで話をさせてもらえませんでした。
学生の母親の「そうですか!」というセリフが聞こえたと思ったら、こちらからの返事も待たず、ガチャンと電話を切られてしまいました。もちろん、「すみません、間違えました」も無しです。
学校では、このようなことは、しばしば起こります。自分たちの権利のみを徹底的に主張し、その権利が受け入れられないと、教員を辞めさせる運動にまで発展し、最終的に本当に教員が辞任に追いやられてしまったという例もあります。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)