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役に立つ心理学コラム「脳の中で泡がはじける(1)」
脳の中で泡がはじける(1)
3D画像というものがあります。3D画像は、一見、無秩序なさまざまな色の点の集合みたいな絵なのですが、焦点の合わせ方を変えてよく見ると、突然、人の顔や、風景などの絵や写真が立体的に見えてきます。
原理は、同じ対象を左目で見る場合と右目で見る場合は、多少のずれが生じて、そのずれを脳が修正することによって、遠近感をもった画像と認識されるということです。
このためには、左目で見ている対象と、右目で見ている対象が同じものであると脳が判断できなければなりません。対象がたくさんあっても、脳は、そうした判断ができるわけで、なかなか大したものです。
「Aha体験」と言われる、「突然なにかひらめく」、「おもいつく」、「いままだわからなかったことが突然わかってしまう」などというのもそうした脳の働きでしょう。
また、小説を書いていて、キラリと光る文章が浮かんだ時、散歩していて突然曲が浮かんだり、もっと身近なところでは、自転車に初めて乗れた時などというのも、同じようなメカニズムの結果だと思います。感覚と脳の回路の歯車がカチッとあうような瞬間ですね。
こうした瞬間は、だれにも何度も起こるもので、その瞬間の後、世界が違って見えたりしますし、まったく新しい自分になったような感覚を持ちます。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)