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役に立つ心理学コラム「女性物理学者と謙虚な恩師」

女性物理学者と謙虚な恩師

僕は、元々理系です。だから昨日書いたようなことを、あれこれ考えるのが好きなんですね。考えるだけで、数式はさっぱりわからなくなってしまいましたけど・・。

高校の時はじめて物理学に触れたとき、なんと面白い学問があるのかと思いました。期末試験の問題だったと思いますが、「銀河系の中心がブラックホールか否か判定せよ」という問題が出て、その答えが「ブラックホールである」と出た時は、試験中でありながら興奮したものです。高校の物理の知識で、条件さえ与えれば、こんな問題も解けるんです。ワクワクしましたねぇー。まあ、それも受験勉強に移行したあたりから、すっかりつまらなくなってしまい、ワクワク感もなくなってしまいましたが・・。

今では、理系の学問とは遠く離れてしまったのですが、物理学の本や記事は、時々読みます。最近では、「対称時空理論」と呼ばれる物理学の理論の記事に、久々に興奮しました。

対称時空理論は、オックスフォード大学のシュスミータ・シザーリ博士という女性物理学者が2007年に発表した最新理論で、21世紀最初の大発見あるいは、相対性理論や量子力学を統合する画期的な仕事と評価されています。対称時空理論を、僕自身がわかる範囲で説明すると、要は、「時間軸は、3次元存在する」、「3次元の空間軸と同じく3次元の時間軸の対称性が維持されて宇宙が構成されている・・すなわち、宇宙は、基本的に6次元で出来上がっている」ということになります。

これまでも、時空は10次元存在すると主張する超弦理論などが提案されてきましたが、シザーリ教授の3次元+3次元=6次元というのは、時間と空間の対称性が維持されていて、非常にすっきりしています。よく「すぐれた理論は、美しい」と言われるのですが、対称時空理論は、僕には、非常に美しく感じられます。

対称時空理論は、相対性理論と量子力学の相容れない部分を、ダイナミックに統一したと言われています。量子力学が確率論的にしか事象を記述することができないというジレンマを、時間軸を2つ加えることによって、みごとに解決したらしいんですね。

例えば、放射性物質のラジウムがあったとします。そのとき、量子力学では、一定時間内でいくつのアルファー粒子がラジウムの塊から飛び出していくのかを予測することができますが、目の前にあるアルファー粒子がいつ飛び出すのかは、予測できません。量子力学の世界では、あくまで、それは、確率の世界のできごとです。しかし、対称時空理論は、次に飛び出すアルファー粒子を予測することを可能にしました。

次に飛び出す粒子がどれかは、その物質がどの時間座標を通るのかによって予測できるのだそうです。「神は、サイコロを投げたまわず」と量子力学の確率解釈を批判したアインシュタインが生きていれば、さぞ喜んだでしょうね。「やはり、神はサイコロを投げたまわず!」と言って、舌を出したかもしれませんね。

対称時空理論によれば、時間が、(a, b, c)から(d, e, f)といった時間座標を通るとき、最初に粒子Aが飛び出るけれど、時間が、(a, b, c)から(g, h, i)といった時間座標を通る場合には、最初に粒子Bが飛び出るというように、確率的ではなく、因果律をもって、決定論的に事象を予測できるわけです。そして、その時間の方向性を決定づけるのが、重力や速度による時空の歪みであり、また、時空どうしの相互干渉等によるものだと言います。

ある記者会見の中での、「あなたが対称時空理論を思いついたとき、時空は、どんな状態だったのでしょうか?」というジャーナリストからの質問に対し、シュスミータは、「私の強迫的ながんこさが、時空を歪めてしまっていたのかもしれませんね」とウィットを交えながら答えています。彼女は、それこそ憑かれたかのように対象時空理論の完成に没頭し、そのときの状態を、彼女は「自分が自分の行くべき方向に向かっているというはっきりとした感覚を持っていた」と表現しています。シュスミータの記者会見でのやりとりを拡大解釈して、「意思の力が時間の座標を変える」なんてことを想定したSF小説が、これからたくさん出てくるかもしれません。

「対称時空理論」を発表したシュスミータ・シザーリ自身、非常に興味深い人です。生まれはインドで、幼少のころから天才の誉れが高く、当然の如く飛び級で進級し、15歳でカルカッタ大学の数学科に入学し、在学中18歳の時に書いた論文が、「対称時空理論」の原型になっていると言われます。その論文を発見し、彼女をイギリスに呼んだのが、オックスフォード大学の物理学者スティーブン・ユーエル博士です。

ちなみに、カルカッタ大学でシュスミータの指導教官をしていたアニンドラ・サーハー教授(彼は、数学のノーベル賞と呼ばれるフィールズ賞に最も近いひとりと言われています)が書いた、オックスフォード大学への推薦状は、たったひとこと「彼女は、天才です」だったのだそうです。

シュスミータは、ユーエル博士の下で、数々の論文を発表し、当初のアイデアをブラッシュアップして、ついに、2007年に「対称時空理論」を完成させました。対称時空理論を完成させた時、シュスミータは、ユーエル博士との共著で発表しようとしたのですが、ユーエル博士は、断固としてそれを拒んだのだそうです。

ユーエル博士は、シュスミータの論文が話題になりはじめた頃、雑誌のインタビューの中で、「対称時空理論は、シュスミータのアイデアから生まれ、彼女が最初から最後までやりとげた仕事であって、私が論文に名を連ねる必然性は何もない。私は、言ってみれば、彼女の研究の合間の話相手だったにすぎない」と語っています。ユーエル博士も、かっこいいですね。

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

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