カウンセリング ハートコンシェルジュ > 役に立つ心理学コラム>胎児の発達理論
役に立つ心理学コラム「胎児の発達理論」
胎児の発達理論
危機的な状況を乗り越え、それが精神的な発達につながっていくというプロセスは、胎児のころから続いているという考え方もあります。チェコスロバキアの精神科医(現在は、アメリカ在住)のスタニスラフ・グロフは、胎児が子宮内にいるときから誕生までのプロセスを4つの段階に分類し、そのときの経験が、後の精神的な傾向に影響すると考えました。
グロフによれば、胎児が誕生するまで、BPMT(子宮内で、母親と共生的融合している時期)、BPMU(子宮が収縮し、子宮外に吸い込まれていく時期)、BPMV(母親との相助作用の下に産道を通過する時期)、BPMW(母親からの分離され、誕生する時期)のプロセスを経るとのことです。
BPMTでは、胎児は、安心して平穏な環境にいるのですが、その時期が終わり、BPMUに移ると、子宮から追い出されると言う恐怖を味わい、BPMVの産道で圧迫される苦痛に満ちた体験を経て、BPMWに至って、その危機から開放され新しい世界に誕生すると言うものです。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)