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役に立つ心理学コラム「パワハラを受けたら・・モンスター上司への対応(4) 」
パワハラを受けたら・・モンスター上司への対応(4)
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
3.上司を観察する。
前述したように、パワハラ上司の話をまともに聴くのは、最大でも最初の5分までと考えてください。その後は、上司の表情やしぐさを観察しましょう。
多くの場合、視点がきちんとあなたに向かっていないように感じられます。あなたの目を見ているのではなく、あなたの眉間のあたりに視点が向いていたり、焦点があなたの位置より少し後ろで結ばれていたりします。
また、上司が、能面のような顔になっている場合があります。
こうした反応は、パワハラ上司が、冷静な心理状態ではないことを示します。
彼らは、無意識的に、過去の経験を思い出しています。過去に受けた理不尽な扱いの経験、そして、そうした扱いにきちんと抗議できなかった経験、屈辱的な体験などなど、怒りを想起させるあらゆる体験と無意識の中で結び付いています。
ですから、彼らの怒りの本当の対象は、あなたではなく、過去の体験に対してなのです。彼らの視点がきちんとあなたに向かっていなかったり、能面のような顔になるのは、そのためです。
(向後善之)