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役に立つ心理学コラム「いじめられる側は、弱くない(2) 」
いじめられる側は、弱くない(2)
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
ある日、僕に、ある女性から、不登校の娘のために訪問カウンセリングをしてくれないかという問い合わせがありました。彼女は、クラスメートから無視されるなどのいじめを受けているのではないかということでした。
ひきこもりや不登校に対する訪問カウンセリングは、なかなか難しいものがあります。第一、多くの場合、子供の方は、カウンセラーなんかに会うつもりはまったくありません。
訪問カウンセリングは、かなり根気が要る仕事で、顔を合わせるまでに何ヶ月もかかることがあります。そして、結局クライアンさんに会えなかったなんて例も少なくありません。
引きこもっている期間が半年以内なら、数回の訪問で、ほぼ100%会うことができますが、数年のひきこもりともなると相当の時間がかかるのを覚悟しなければなりません。10年以上もひきこもっている場合には、まず会うのは不可能といってよいでしょう。
そのような場合には、訪問カウンセリングよりも、他の手段、例えばメールカウンセリングなんかの方がまだ有効だと思います。
(向後善之)