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役に立つ心理学コラム「DV被害者への心理的影響とそのサポート(3) 」
DV被害者への心理的影響とそのサポート(3)
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
被害者の方へのケアとしては、まずは、安全を確保する方法を考えていきます。
被害者の実家の家族の方に理解いただき、少なくとも実家を安全地帯にすることもありますし、各自治体にある相談施設を経由してシェルターに避難することもあります。また、弁護士などへ相談する、自分の周りに理解者を増やすなども安全の確保の一環です。
どこかに安全地帯を設け、自分自身を休ませるとともに、おちついて自分に起こっていることを考える時間を提供することが、最初の段階で最も大切なことです。
カウンセリングを行う際、DVのケースであると判断された場合、通常カップルカウンセリングは行いません。カップルカウンセリングの場で話し合われたことが、新たなDVの火種になることもあるからです。
安全が確保しながらカウンセリングを受けていくことにより、被害者の方の中には、元々あった判断力や行動力がよみがえってきます。
よみがえった判断力や行動力を元に、被害者の方は、自分にとってもっとも好ましい選択をしていくことができます。
(向後善之)