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役に立つ心理学コラム「守秘義務の例外(4) 」

守秘義務の例外(4)

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

前回お伝えした守秘義務の例外の中で、判断が難しいのが、クライアントが他者に危害を加える可能性の評価です。アメリカの多くの州では、そうした危険性を判断する能力が、カウンセラーに要求されます。

そうした能力が要求されるきっかけとなった、「タラソフの事件」について、以下に説明しましょう。


「タラソフの事例」

タラソフ事件とは、クライアントが第3者に暴力的行為に出る可能性がある場合のカウンセラーの対応について、1970年代に論争になった事件です。

1969年の8月、UCバークレー校の学生保健サービスを自発的に訪れたポダーという学生は、サイコロジストのムーアに対し、「ブラジルを長期旅行中の女性が帰国したら殺すつもりである」と訴えました。

ポダーは、殺害したい女性の名前を伏せていましたが、その女性とは、タチアナ・タラソフであることは、すぐにムーアにもわかりました。

ムーアは、大学内の他のカウンセラーと相談し、最終的に、ポダーは危険であり、精神病院に入院させるべきであると判断しました。

ムーアは、大学当局に電話し、ポターが殺人を犯す危険があることを伝えました。学内の公安担当者は、取調べのためにポダーの身柄を拘束しましたが、ポダーが「タラソフに近づかない」と約束したため、彼を釈放しました。

ムーアは、大学の公安責任者に支援を仰ぐための正式な手紙を書きました。

しかし、その後ムーアの上司は、手紙の返却を求め、その手紙とポダーのケース記録の破棄を命じると共に、これ以上このケースについて行動を起こさないようにと、ムーアに要求しました。

タラソフと彼女の家族は、彼女に危険が及ぶことは、なにも知らされていませんでした。
タラソフは、ブラジルから帰国してまもなく、ポダーに殺害されました。

(向後善之)

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