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役に立つ心理学コラム「クライアントを傷つけてしまうカウンセラーのパターン(9) 」
クライアントを傷つけてしまうカウンセラーのパターン(9)
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
これまで8回にわたり、クライアントに対し破壊的になりうる8つの逆転移のパターンについて説明してきましたが、これらの逆転移がまったく起こらないというカウンセラーはいないと言ってよいでしょう。
大切なのは、カウンセラーが、「自分の逆転移の傾向にしっかりと気づいている」ということです。
そして、そうした「逆転移に気づいたら、軌道修正」していけばいいのです。そして、このクライアントを自分が担当するのが適当なのかどうかを、常に注意していく必要があるでしょう。
また、クライアントは、こうしたカウンセラーに傷つけられたと感じたら、はっきりとそのことをカウンセラーに指摘してもいいんです。カウンセラーは、クライアントからの批判に対し、非防衛的に対応しなければなりません。
その結果、もし、カウンセラーがより防衛的になって、よりクライアントを傷つける姿勢を示すようであれば、そのようなカウンセラーにカウンセリングを受けてもなんの意味もありませんから、他のカウンセラーに変えたらよいかと思います。カウンセラーを選ぶ権利は、クライアントにあります。
(向後善之)