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役に立つ心理学コラム「ひきこもりからの回復2」

ひきこもりからの回復2

1.安全の確立

セラピストは第1に、ひきこもっている人達にとっては、ひきこもっている場所(通常は自分の部屋)が、その時点ではとりあえず安全を感じられる場所である事を認識しなければなりません。
ただし、彼らは、例えば自分の部屋が心から安心できる場所でもない事を知っています。彼らは、他に安全な場所がないので、しかたなく「ひきこもり場所」を選択しているにすぎません。

この段階でのセラピストの仕事は、セラピスト自身がクライアントにとって安全な存在である事を知らせ、クライアントの自己統御(セルフ・コントロール)の力をある程度回復させ、必要であれば、環境自体を変える事にあてられます。

セラピストは、最初のセッションにおいて、クライアントができるだけ安心してセッションに参加できるようにこころがけなければなりません。セッション中は、分析や解釈よりも、クライアントの話を十分に聞く事に焦点をあてる事が大切です。

また、セラピストの守秘義務(セッション中のできごとは他言しないというセラピストの義務)について、最初に説明する事も必要でしょう。守秘義務が守られる事が確信できれば、クライアントにとってセラピールームは、新たな安全な場所になり得るのです。

また、最初の段階では、クライアントがカウンセリングセンターまでやって来れない場合があるので、その場合には、セラピストが家を訪問する事が必要になります。

セラピストとクライアントの間で良好な治療同盟(信頼関係)が築かれたら、今度はクライアントの自己統御(セルフ・コントロール)の力をある程度回復する事に焦点をあてます。
ストレス・マネージメントやリラクゼーションのテクニックを教えたり、イメージのワーク(人込みの中に出ていくイメージを描いてもらう)をする等、認知行動療法系のアプローチが有効です。

同時に、環境がストレス因子であるのなら、その環境を変える事も考えなければなりません。
たとえば、学校でいじめがある場合には、学校側と話し合う、あるいは、転校も視野にいれてトリートメント・プランをたてる、家庭内暴力があるのなら宿泊型のケア施設に移すなどの処置をとる必要があります。

また、妄想や幻覚等の精神病的な傾向が認められる場合や、うつの症状が深刻な場合等には、精神科医との連携体制をこの段階で整えておかなければなりません。

さらに、自殺に対するアセスメントをして、クライアントに自殺の考えがある場合には、緊急時の連絡先をクライアントおよび両親にわたす、自殺の防止に関する教育をする(クライアントと両親に自殺防止に関する小冊子などを渡すのもよいでしょう)、状況に応じて病院に連絡するなどの措置が必要です。

ひきこもりから回復するためには、家族全体で協力しあって問題解決にあたる事が理想的です。親が「ひきこもりをもつ親の会」などのワークショップやミーティングに参加するのも有効です。

そうする事によって、
1)親がひきこもりからの回復に真剣に取り組んでいる事を示す事になり、それは、
2)ひきこもっている子供への励みにもなりますし、
3)同じ問題を持つ他の親たちと話し合う、あるいは話を聞いてもらう事により、ひきこもり問題に悩んでいる親自身のこころのケアにもなり、さらに、
4)ひきこもりとそのケアに関するさまざまな情報を得る事ができます。

(注1)ひきこもりに関するケア施設やオルターナティブスクール等の情報は、「21世紀教育研究所」で得られます。
その他にも、「21世紀教育研究所」では、さまざまなイベントを企画し、ひきこもり・不登校の問題にとりくんでいます。また、進路相談なども行っています。

「21世紀教育研究所」ホームページ: http://www.edu21c.net/

【for your future】:http://www.edu21c.net/magazine.html
 21世紀教育研究所発行のメールマガジンです。(バックナンバー自由閲覧あり)

(注2)ひきこもりの子供を持つ親の会としては、例えば、「全国引きこもりKHJ親の会」などがあります。
「KHJ」ホームページ: http://www.khj-h.com


(向後善之)

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