本ウェブサイトでは、スタイルシートを使用しております。このメッセージが表示される場合には、スタイルシートをoffにされている、またはブラウザが未対応の可能性があります。本来とは異なった表示になっておりますが、掲載している内容に変わりはありません。

以下のリンクより、本文へジャンプができます。

カウンセリング ハートコンシェルジュ > 役に立つ心理学コラム>学んできた事・とりくんでいく事・最終回その108-2

役に立つ心理学コラム「学んできた事・とりくんでいく事・最終回その108-2」

学んできた事・とりくんでいく事・最終回その108-2

その108 「妥協しない」・・吉福伸逸さんの言葉の解説

吉福さんのセラピーは、一言で言うと「妥協しない」セラピーでした。
日常生活の中で、人は、「このくらいでいいだろう・・」、「この程度なら文句も言われないだろう・・」、「他の人も同じような感じだし・・」などと自分に言い訳しながら、適当なところで妥協していきます。波風を立ててまで、自分の意見を主張しようなどということは、あまりしないのです。日本においては、その傾向には、文化的な影響もあるかもしれません。個人の主張よりも、グループの安定が優先され、そのためには、個性よりも協調性が重んじられる風潮があることも影響しているのかもしれません。

そうした空気の中で、人は、社会と妥協し、他者と妥協し、自分自身と妥協していくのです。その結果、人は、自分自身を見失っていきます。

セラピストも、それをやってしまいます。セラピストは、クライアントに対して、そして、セラピスト自身に対して妥協していくのです。

「師匠である凸凹先生が認めていない」という理由でセラピスト社会と妥協し、「クライアントから非難されないようにしよう」、「クライアントに嫌われたくない」、「アクティングアウトが怖い」などという思いで、クライアントにおもねり、「介入をひかえたのは、クライアントを傷つけないためだ」などの屁理屈で自分自身を納得させることもあり得るでしょう。

その逆に、「師匠である凸凹先生が主催する学会で、『これからは◯△技法だ』と、皆が口を揃えて言うので」という理由でセラピスト社会と妥協し、「クライアントが希望したから」、「クライアントに好かれたいから」などという思いで、クライアントにおもねり、「クライアントのためだ。なんと言っても凸凹先生が、大好きな技法なのだから」などの屁理屈で自分自身を納得させ、効果がないのではないかと薄々感づきながら、◯△技法を無理矢理採用することもあり得るでしょう。

吉福さんは、そうした妥協の弊害を、ワークショップやセミナーの中でさかんに語っていました。妥協するのは、セラピストの安心と安全確保のためであり、クライアントの利益になっていない・・どころか、クライアントを傷つけてしまうことも多いのです。

そもそも、妥協してしまう自分にすら気づいていない場合も多く見られます。これでは、セラピーにおいて、セラピストにとって最も重要なAuthenticity (自分自身を歪めずに見つめる)が、おろそかになってしまうのです。

吉福さんのワークショップの中では、参加者は、妥協をさせてもらえませんでした。ですから、ひとつのワークに数時間もかけることもしばしばありました。泊まりがけのワークショップでは、夜中の12時をはるかに超えることもありました。

おかげで、少なくともセラピーの最中は、だいぶ社会に、クライアントに、自分自身に妥協しないようになってきたと思います。クライアントのプロセスも、進みやすくなってきたのではないかと思っています。社会では、「めんどうなので」妥協する場面もたくさんあります。でも、少なくとも妥協している自分自身に気づいていられるようにはなったように思います。「めんどくさいから、妥協する」ということを意識しながらやるわけですから、堂々と妥協できるようになりました。これも、吉福さんに会ってたくさんお話できたおかげだと思います。

この連載は、今回で最終回です。
108回というのが、ちょっと、いいでしょ?煩悩を消す108つの言葉みたいで・・。

これまで、読んでいただきありがとうございました。

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

役に立つ心理学コラム 目次

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリングカウンセリング(425)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリング心理学(43)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリングカウンセリング技法(17)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリング家族・学校(52)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリングナルシズム(24)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリング解離、自傷、過去吸(23)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリングビジネス(144)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリング精神疾患(21)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリング依存(6)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリングカウンセラー倫理(28)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリングいじめ・暴力(93)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリング自己成長・スピリチュアリティ(33)

役に立つ心理コラム|ハートコンシェルジュカウンセリング本の紹介(5)

ご予約・お問い合わせは   フリーダイヤル0120-039-810
火〜金13:00〜22:00 土・祝13:00〜20:00 (日曜日・月曜日定休)

▲ページの先頭へ