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役に立つ心理学コラム「学んで来た事・とりくんでいく事 その49」

学んで来た事・とりくんでいく事 その49

その49 「社会という場に返すのが良いことなのか?」・・吉福伸逸さんの言葉の解説

今回は、前回その48 「仮面がはがれなくなる」の続きになります。

自分が仮面をかぶっていたことに気づくとき、それは恐怖と孤独の体験になります。なんの防衛も無く、ごまかしもない自分が見えてくるのです。それは、とても不安定に見えます。やっかいなのは、自分の仮面に気づくと、再び同じ仮面をかぶるのが苦しくなることです。

また、それ同時に、周りの人たちの仮面にも気づいていきます。つい最近まで親しく話していた人たちの顔が、能面のような無表情に見えてくることがあるかもしれません。たとえば、いじめやハラスメントといった環境、グループの意向に沿った行動しかとれない環境、常にジャッジされるかもしれないという不安にさいなまれるような環境などでは、ほとんどの人たちが、厚い仮面をかぶっているように見えるでしょう。

楽しそうに話している人たちの声は聞こえますが、その心象風景は、ジョルジョ・デ・キリコ(注1)の絵のように静かで無機質です。

もう仮面をかぶれなくなってしまった人は、無機質な風景の中で深い孤独感に飲み込まれていきます。その孤独が、不安やうつ、ときには精神病といった精神疾患になっていくかもしれません。

そうしてセラピーや心療内科の診察を受けにくるようになった彼らに、新しい仮面を冠らせ、もといた環境に戻すことがよいことなのでしょうか?不登校の生徒を学校にもどすのが、うつで長期休暇となった社員を会社に戻すことが、その人にとって、そして社会にとっても良いことなのでしょうか?

吉福さんの「社会という場に返すのが良いことなのか?」という言葉は、私たちにセラピーの本質を考えさせるものでした。

環境に適合できなくなってしまった人すべてに、理由があるはずです。その理由は良い悪いでジャッジできるものではありません。

その理由に耳を傾け、その人がその人らしくあるためにどういう選択があるのかを一緒に考え、仮面を付けないでも自信を持ってやっていける自分を作ることを手助けするのが、セラピーの場なのでしょう。


(注1)ジョルジョ・デ・キリコ(1888‐1978) イタリア人の画家。



(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

http://ameblo.jp/heartc/archive2-201403.html

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