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役に立つ心理学コラム「学んできた事・とりくんでいく事 その42」

学んできた事・とりくんでいく事 その42

その42 「9割は認知行動療法で対応できる」・・吉福伸逸さんの言葉の解説

この言葉が吉福さんの言葉だと聞いて、意外に感じる人も少なくないかもしれません。「吉福さんが日本に紹介したトランスパーソナル学と、認知行動療法とは水と油じゃないか」と思う人もいるでしょう。

しかし、これは大きな誤解です。トランスパーソナル学は、なにも個を超えた成長ばかりを扱う訳ではありません。トランスパーソナル学では、どれかひとつの心理学派が他の学派よりすぐれているというわけではなく、あらゆる心理学は、それぞれ人間の心のある側面を記述したものであると考えています。これを「横のトランスパーソナル学」と言います。一方、さとりの境地等、いわゆる個を超えた心理を考えることを、「縦のトランスパーソナル学」と言います。

そもそも、吉福さんは、トランスパーソナル学を日本に紹介はしましたが、トランスパーソナル学に特化したセラピーを行っていた訳ではありません。ゲシュタルト療法やソマティックや精神分析、そして認知行動学を統合的に適用したワークショップを行っていたのです。

実際、認知行動療法的に参加者に自分の自動思考に気づいてもらうようなエクササイズもありましたし、吉福さんの個人セッションに同席させてもらったことがあるのですが、行動を変えてみる宿題をクライアントさんに出すこともよくありました。

「9割」というのは、少々大げさに言っているのかなと思います。吉福さんからこの言葉を聞いたのは、初めてお会いした9年前のことです。その頃は、いわゆるトランスパーソナル系の人たちの中には、認知行動療法は表面的だと批判していた人も少なくありませんでしたし、認知行動系の人たちは、トランスパーソナル学との接点なんて考えてもいなかった人が多かったと思います。そのような状況だったので、トランスパーソナル系の人たちが多く参加していたワークショップで、あえて吉福さんは「9割は認知行動療法で対応できる」と刺激的なことを言ったのでしょう。

現在、臨床心理学の世界では、認知行動療法の第3の波といわれる一連の心理療法が注目を集めています。認知行動療法の第3の波とは、ごく簡単に言ってしまえば、これまでの認知行動療法にマインドフルネスの概念を統合したものです。マインドフルネスとは、自分自身を、今この瞬間に、静かに体験し見つめている状態で、トランスパーソナル学では、おなじみの概念です。

つまり、認知行動療法の第3の波とは、ある意味認知行動療法とトランスパーソナル学の統合なのです。

さらに精神分析学からも人間性心理学(トランスパーソナル学と近い考え方を持つ)の考え方を統合したとも言われる自己心理学が登場しています。

臨床心理学は三国志時代から、統合の時代に進んできたように見えます。これは、吉福さんがだいぶ前から主張するだけではなく実践してきた方向です。




(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)

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