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カウンセリング ハートコンシェルジュ > 役に立つ心理学コラム>うつと躁について−4(うつからの回復−2)

役に立つ心理学コラム「うつと躁について−4(うつからの回復−2)」

うつと躁について−4(うつからの回復−2)

(2)感情にコンタクトする・・認知行動療法他

◎感情を記録する・・認知行動療法の手法

前回御紹介した2コラム法で、自動的思考とそれに対する現実的思考を書くのに慣れてきたら、今度は自動思考を書いたらその下に3つ以上その自動思考に伴う感情を書き加えるようにします。

次に、その中で最も強い感情を丸で囲みます。そして同様に現実思考についても、それに伴う感情を3つ以上書きます。

現実思考にともなう感情については、元々隠れていた感情ですから、最も強い感情を丸で囲む事はしません。感情を表す言葉は、「絶望的な気持ち」、「いらいらする」、「悲しい」、「くやしい」等簡単な言葉がよく、その感情に説明は加えない様にしてください。

ただ、思いついた感情を書けばよいのです。以下に、記入例を示します。

自動思考:「どうせ、私の提案なんか採用されるわけがない」
感情:絶望感、悲しみ、怒り(最も強い感情が絶望感であれば、絶望感に○をつける)

現実思考:「採用されるかされないかは、企画書を提出してみなければわからない」
感情:希望、不安、怒り(現実思考に伴う感情ついては、○をつけない)

人は、最低3つ位の感情をひとつの思考に対して持っているものです。うつに陥っている人は、そのうちのひとつにのみ注意が集中してしまい、他の感情に気づいていないのです。このエクササイズで、これらのかくれた感情に注意を向ける事ができます。

また、現実思考により、どの様に自分の感情が変化したか気づく事ができます。そして、今度は丸で囲まなかった感情(自動思考時、現実思考時両方)に注意を向けます。

上の例では、自動思考時の「悲しみ」、「怒り」と、現実思考時の「不安」、「希望」、「怒り」になります。これらの感情がどこに向けられているのか、それらの感情から思い出す事はなにか少しの時間考えてみる事が大切です。新たな気づきが生まれるかもしれません。

上の例では、自動思考時にも現実思考時にも「怒り」の感情がありますが、例えば、自動思考時には「怒り」は自分自身に向けられ、現実思考時には、同じ感情でも特定の他者に向けられているかもしれません。こうした気づきが、うつを乗り越えるヒントになります。

感情を表す言葉がなかなか浮かばない場合は、以下の言葉の中から最もぴったりくる言葉(文献1、P.229他)を選んでください。

<不快な感情を表す言葉>
@怒り、不快感
怒っている、むかむかする、迷惑だ、うるさい、気分が悪い、ばかげている、じれったい、いらいらする、居心地が悪い、嫌いな、やけっぱちな

A悲しみ
悲しい、傷ついた、無視された、嫌われた、拒絶された

A不安・恐怖
恐ろしい、あがっている、脅かされた、不安な、おびえている

B恥・罪
恥ずかしい、後ろめたい、逃げ出したい

C気分の落ち込み、苦痛
退屈だ、敗北した、落ち込んだ、失望した、がっかりした、悲観的、不幸な、ストレスを感じる、興味を失った、絶望的な、苦しい

D混乱
混乱している、当惑している、疑わしい、ショックを受けた


<快感を表す言葉>
@満足感
快い、満足している、気に入っている、満ち足りている

A喜び
受け入れられた、理解された、認められた、幸福な、愛されている、信頼されている、明るい気分、うきうきした、楽しい、うれしい、好きな

B自信のある
勇敢、確かな、自信がある、決然としている、やる気満々、誇らしい、大丈夫、乗り気である

C平穏さ、落ち着き
リラックスしている、安全な、居心地が良い、楽観的な

D希望
希望に満ちた、興味津々


◎感情を味わう、表現する
例えば親しい人が亡くなった時、悲しい気持ちや寂しい気持ちになるのは、当然の事です。

ところが、そうした感情を抑え「しっかりしなければ」と必要以上に考えてしまい、がんばってしまい、その結果うつに陥ってしまう人もいます。

確かに親しい人が亡くなった当初は、その感情に押しつぶされてしまうと考える人もいるかもしれませんが、ある程度落ち着いたら、そうした感情を乗り越える事ができるものです。悲しみや寂しさに泣いてもいいではないですか。それだけつらい体験なのですから。

また、怒りが明らかになった場合も、その表現が暴力的にならなければ、いくらでも表現しても良いのです。

怒りをだれかに聞いてもらうのも良いでしょうし、まくらやサンドバックを思い切りたたくのも良いかもしれません。怒りを表現する事で、その奥にある隠れた感情、例えば悲しみや寂しさやくやしさが次々に出てくる事がよくあります。

ただ、怒りは非常に強い感情で、時には他のもっと深い感情を覆い隠すために表現される時があります。

例えば、自分の中にある深い絶望感から目をそらすために、親に必要以上の怒りをぶつける事もあります。「あなたたちのおかげで私はこんなひどい事になった」と言って親を非難していながら、いくら怒りを表現しても少しもカタルシスがない時は、その奥に深い絶望感がある場合が多いのです。

また、こちらでご紹介したダブルバインドやミスティフィケーションのような、微妙で継続的な非言語的介入を受けた場合、その怒りの対象がはっきりせず、言いようのない怒りのみがこみ上げてくる事があります。この場合もカタルシスがありません。

こうしたカタルシスのない怒りが出てきた時には、その対応は非常に複雑で難しく、また危険な場合もあるので、是非セラピスト等の専門家に相談してください。

(文献1)「感情はコントロールできる」(1996年)、ディンクメイヤー、D.,マッケイ、G.D.著、創元社

(向後善之)

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