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役に立つ心理学コラム「ハラスメントと自己愛の元型(6)」
ハラスメントと自己愛の元型(6)
しかし、内面の空虚感は世代間伝播し、その結果、経済成長が最高潮に達し、バブルを迎え、「ジャパン アズ ナンバーワン」などと言われるようになると、自己愛の傲慢な側面が、むくむくと表面化してきました。僕は、そのころ会社員で、海外出張すると、「アメリカももうだめだよな」などと大声で話している企業戦士の集団に出会ったこともありました。
そのバブルもはじけ、不況になり、終身雇用制が崩壊し、年金問題がもちあがり将来の生活が不安だらけになった今日、自己愛は、傲慢さと超過敏さを両方あわせもつ人が増えてきたのではないかと思います。その結果、モンスター的なクレーマーが出現し、職場や学校でのいじめが陰湿化してきたというように、さまざまな精神的暴力が増えてきたのではないかと思います。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)