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役に立つ心理学コラム「家族がうつになったら(1)」
家族がうつになったら(1)
カウンセリングオフィスには、うつ・パニック・統合失調症などの障害を抱えた方達だけではなく、その家族の方々も相談に来られます。そして、そうした方々の多くは、障害を持つ家族にどのように対応したらよいのか途方に暮れ、自殺してしまうのではないかと言う恐怖におびえ、疲れ果てています。
精神的な障害の中で最も多く、また自殺の可能性もあるうつに焦点をあて、家族のだれかがうつになった場合の他の家族の関わり方のポイントについて述べていきます。
うつとは、喜びや興味がなくなる、あるいは、気分の落ち込みがあり、1)食欲・体重の変化、2)睡眠の変化、3)精神運動性の活動などの変化、4)気力の減退、5)無価値観や罪責感、6)思考・集中・決断の困難、7)死についての反復思考や自殺念慮・計画・企画などの症状を伴う気分障害と呼ばれる精神疾患の一種です。気分障害には、うつのみの症状を呈する大うつ病性障害や、気分が異常に高揚する躁状態を伴う、双極性障害などがあります。うつは、だれもがなりうる精神疾患で、例えば大うつ病性障害の場合、生涯有病率は、女性で10〜25%、男性で5〜12%と言われます。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)