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役に立つ心理学コラム「パワハラはしぶとい(11)」
パワハラはしぶとい(11)
その後のA氏ですが、なんのおとがめもなく、無事にサラリーマン生活を続けました。
D課長も、だれにも何も言わなかったのです。C課長の「もし言ったら、お前がやったことをおれは、会社に話すぞ」が効いたのでしょう。事件がばれてしまったら、A氏はまずい立場に追いやられるでしょうし、会社に居場所が無くなって退職するかもしれません。しかし、同時にD課長の立場も無くなってしまうからです。
ただし、その後、D課長が統括するプロジェクトにA氏は一度も呼ばれることはありませんでした。
僕は、ここで、A氏の暴力は、それでもよろしくないというような議論はするつもりはありません。同時に、A氏を擁護するつもりもありません。
そして、D課長の行為は、パワーハラスメントと言えます。彼のA氏に対する攻撃は執拗で、論理に一貫性がなく、攻撃のための攻撃であり、さらには、A氏に頭から水をかけると言う行動にまでエスカレートしていきました。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)