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役に立つ心理学コラム「家族と共依存(16)」
家族と共依存(16)
(3)問題点を覆い隠さず、オープンに話し合う。
問題を覆い隠す行為は、極力しないようにしましょう。
例えば、花子さんの部屋を勝手に片付けては、見つかったドラッグを捨ててしまうと、花子さんは、間接的に非難されていると感じるでしょう。花子さん自身も、ドラッグをやっている事に罪悪感、絶望感等を感じていますから、深く傷ついてしまいます。基本的には、勝手に部屋を片付ける事は、相手の自尊心を失わせるだけで、なんら良い結果を生まない事を認識する必要があります。
ただし、ドラッグの場合は、命にもかかわる事でもあり、緊急事態ではしかたがない事かもしれません。その場合でも、必ず「片付けた」事について、前述したノンジャッジメンタルな態度で、しっかり話し合いましょう。深刻な悩みを持っている人たちは、多くの場合、「だれかに悩みを聞いてもらいたい」という気持ちを切実に持っています。問題を覆い隠すのではなく、「しっかり話しを聞く」という態度を示す事で、花子さんは、お母さんに全てを話す事ができるようになるかもしれません。そして、それでもドラッグをやめられず、しかも言動がおかしくなっている様な状態であれば、もはや、家族内で問題を解決する事は、ほとんど不可能であると考えねばなりません。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)