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役に立つ心理学コラム「家族と共依存(9)」
家族と共依存(9)
以上が、子供が物質依存者になった時に、家族がおちいりがちなパターンです。この中で、重要な役割を果たしているのは、お母さんです。娘がドラッグをやっている事に気づいた時、お母さんは、花子さんの「もうやめる。」と言う言葉を信じ、また、彼女の「お父さんには、言わないで」という言葉に従い、問題を自分の胸の内だけにおさめました。
しかし、結局、花子さんのドラッグ依存はおさまらず、結局、お父さんに花子さんのドラッグの問題を話すはめに陥りました。それは、花子さんとの約束を破る事になり、それが花子さんにとっては、ドラッグをやる良い口実になりました。また、お母さんが、花子さんの部屋をチェックする事も、「イラつく」原因となりました。
彼女にしてみれば、「母親に裏切られて」はらがたつから、勝手に部屋をチェックする母親に「イラつく」から、ドラッグでスカッとするという訳です。こうして、花子さんのドラッグへの存は悪化の一途をたどり、ついに警察に保護されるという最悪の事態に陥ってしまいました。
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
向後善之(ハートコンシェルジュ・カウンセラー)