解離性同一性障害(3)
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
解離性同一性障害は、多くの場合9歳までの激しい虐待などのトラウマティックな体験によってひきおこされると言われます。
子どもにとって、そうしたトラウマ体験は、かかえきれるものではありませんので、こちらのコラムで説明したように、自分が
自分でなくなる解離という防衛ことによって、そうした体験をやりすごすしかありません。
その際に、新たな人格を作り、その人格の中に同一化することによって自分自身を守ろうとするのが、解離性同一性障害の
はじまりになります。
交代人格にはさまざまなものがあります。攻撃的な人格、理知的な人格、セクシーな人格、子供っぽい人格、自虐的な人格
などさまざまです。また、性別や年齢が異なったりもします。
僕自身が解離性同一性障害の方をケアした経験では、人格によって、字体が異なりますし、利き腕が違うこともありました。
また、主人格と呼ばれる通常生活の中で主に登場してくる人格は、受動的で、意志決定がしにくい傾向があり、意志決定が
必要な場面は、別の交代人格が引き受けることになります。
また、交代人格がストレス場面に遭遇すると、さらに複数の交代人格に分裂することもあります。交代人格は、主人格から
分裂した2代目だけではなく、2代目の交代人格から分裂した3代目、3代目から分裂した4代目と、まるで、核分裂の
ような感じに交代人格が増えていくことがあります。
これらの全ての交代人格が、あたかも主人格を守ろうとしているかのように見えます。
これは、とても苦しいことです。
