(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
自傷には、さまざまな原因があります。家庭における虐待や、いじめ、DVなどの身体的、精神的な暴力が自傷をひきおこします。
また、見えない虐待と呼ばれる、外から見えにくい精神的な虐待も、自傷の原因となります。
これらは、すべて、自己を否定される体験です。
今回は、学校などにおける集団的継続的ないじめについてお伝えします。
最近のいじめは、以前には考えられなかったような集団的な残忍さを見せます。しかと(集団的な無視)からはじまり、屈辱的な
あだなをつけ、かばんを切ったり捨てたりする、しまいには、給食に雑巾をしぼるなどという事までエスカレートする事があり
ます。
しかも、こうしたいじめに、クラス全員が、なんらかの形で加担する事も少なくありません。
いじめの実行者は数人かもしれませんが、その他の生徒が観衆(いじめをはやしたてるグループ)や傍観者となって、間接的に
いじめに協力します。
さらに、親や先生からなんのサポートも得られないケースもあります。こうしたケースでは、いじめを受ける側は、反抗する
気力を失い、彼らのこころは無力感と絶望感に支配されます。
彼らは、虐待を受けた人達と同様に、感情を抑圧し、解離を起こします。
以前、あるいじめを受けた人からお話を聞いた時、彼女が、中学の時にいじめを受けた事については覚えているにもかかわらず、
その前後の詳細をまったく覚えていないということがありました。これは、彼女がいじめを受けている最中に、自己を防衛する
ために解離を起こしていたことを示すものでしょう。
そして、これだけの暴力を受けながら、いじめからのサバイバー達は、いじめの当事者達を責めるよりも、「自分の対応が
いけなかった」と、自分を責める傾向にあり、その傾向が強まると、自傷行為にまでエスカレートしていきます。
いじめに対して、もし先生や親が、「いじめる側にも原因があるんだよ」などと言ってしまったら、この自責の念を強化する
結果となり、彼らをサポートするどころか、逆により深く傷つける事になります。
