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形が変わるのか?年輪のように重なっていくのか?

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

人がどのように成長していくかについては、さまざまな理論があります。

なにしろ見えないものを扱うわけで、しかも自分自身をまだ十分に語れない3歳までに大きな成長が起こるわけですから、
いろいろな人がさまざまな説を提案するのも仕方が無いことなのかもしれませんが、大学院時代発達心理学を勉強したときには、
あまりに理論の数が多いので、まったく頭がこんがらがってしまいました。

非常に大雑把に言えば、発達理論は、2つの流れに分類されます。

ひとつは、人の心は、段階的に変容していくという理論で、フロイトやピアジェやマーラーなどが代表例です。

一方、最近では、人の心は、ひとつひとつ層が重なっていくように発達していくという理論が、さかんに提案されています。
そうした考えの代表は、 D.N.スターンの発達理論や、 H.コフートが提唱して今や心理学の大きな流れのひとつとなっている自己
心理学などです。

要は、前者は、「人の心は形を変えながら成長していく」というもので、後者は、「人の心は、木の年輪のように成長していく」
という考え方です(僕は、勝手に、後者の理論群を「年輪説」と呼んでいます)。

どちらの陣営も、本や論文を読むと「フムフムなるほど」と思えます。
危機を超えて成長があるという視点については、前者の理論の方が説明しやすいのですが、「大人になっても、歳をとっても、
子供の頃の自分は、心の中に残っている」ということがあるということを説明するためには、「年輪説」のほうが、すっきりと
説明しやすいと言えます。



(向後善之)

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