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心理学の統合への動き

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

前回、臨床の分野での心理学の理論には、
1)精神分析
2)認知行動
3)人間性心理学
の3つの大きな流れがあることをお伝えしました。

こうした考え方の違いは、当初は論争を巻き起こし、混乱を招いていたのですが、近年では、「それぞれの理論は、人間の心の
ある側面を記述しているに過ぎない」という考え方が一般的になってきています。そうした傾向から、今度は、それぞれの考え方を
統合しようという動きが出てきています。

M.ギルの「再体験療法」は、基本的に精神分析の立場をとりながら、分析だけでは治癒は起こらないとし、人間性心理学的な
「今、ここで起きていること」に注目した心理療法です。

また、H.コフートが提唱して、現在非常に注目されている自己心理学は、やはり精神分析から出てきたものですが、人間性心理学の
主張する「基本的な成長欲求」を理論家したものです。

また、最近では、認知行動の側から、主に人間性心理学で重要視されてきたマインドフルネス(平穏にゆったりと内面に向かって
意識を向けている状態)の概念を積極的に取り入れたDBT(弁証法的行動療法)をはじめとする認知行動の第3の波と呼ばれる
諸理論<が提案されて、これまた大きな注目を集めています。



(向後善之)

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