(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
「家族セラピー」の時は、セラピスト役の学生は、インストラクターのジュディーと組んで模擬セラピーを行うため(2人
セラピー制をとっています)、学生セラピストの比重はそれほど大きくなく、なんとかうまく切りぬけたのですが、
「カップルズ・セラピー」では、すべて学生がやらなければならず、それだけプレッシャーが大きくなります。
最初にセラピスト役をやった時は、まったく上手くいきませんでした。カップルズ・セラピーにおいても、コ・セラピスト
システム(セラピスト2人制)をとるのですが、パートナーとまったく呼吸があわなかったのです。
僕のパートナーのジョイ(男性です)は、とてもレスポンスが早く、何か良いアイデアが浮かんでも、まったく僕は、
セッションの中に入っていけなかったのです。
そのうちに、「なんか言わなければならない」という意識が強くなり、しまいには、頭の中がパニック状態になってしまいました。
こうなるともうダメで、まるで、僕の方がクライアントみたいな感じになってしまいました。
模擬セラピーの後のジュディーとクラスメートからのフィードバックは、さんざんで、「落ち着きが無い」とか、「自信が
無さそうだ」とか、「どっちがクライアントかセラピストか分からない」等と散々な評価を受けました。
まったく、みんな、なさけ容赦ありません。
アメリカ人はレスポンスが早く、どうも呼吸が合わないというのが上手くいかなかった理由なのだと考え、ジュディーに、
次回はひとりでセラピストをやらせてほしいと申し入れました。
4週間後に再びセラピストの順番が回ってきて、今度はひとりでセラピストをやったのですが、今度こそと思ったのに、
またまた、最低のできでした。僕の緊張の原因は、「パートナーとのレスポンスの違い」だけではないことに、このとき
気づきました。
どうも、クラスメートに見つめられていると考えただけで、体中が緊張してしまうのです。
また、英語が上手く出てこなかったりしたら、もうそれでお終いになってしまいます。
この頃は、「Human development」のクラスで僕の英語がヘタだと言われた事と、その英会話力のなさでプラクティカムの
許可が出なかった事等がかさなり、まったく自信を喪失してしまっていた事も大きく影響していた様です。
クラスの後、僕は、ジュディーとアシスタントのラムと「どうしたらよいのか」を話し合いました。
ジュディーからは、はっきりと「あなたのセラピーは、プラクティカムのレベルに達していない」と言われました。
ただ、その後「こうして話していると、英語も問題ないのに、どうして模擬セラピーの時は、上手くいかないのか?」と言い、
続いて「なにか思い当たる事はある?」と聞いてきました。
その時、ふと思い出したのが、もう30年以上も前の小学校の低学年の時の出来事でした。
