(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
1997年から1998年にかけて、アメリカの特にサンフランシスコでは、ちょっとした「チベットブーム」でした。
ブラッド・ピットの「セブンデイズ イン チベット」が上演され、CIISは、ダライ・ラマ14世を招待して講演会を催し、
サンフランシスコ市内の中国領事館前では、「Save Tibet」のデモがくりひろげられました。
アメリカ人にとって、謙虚で、禁欲的で、宗教心の厚いチベット人は、東洋の神秘の象徴でありました。 僕のまわりにも、
「チベットを救え!」と熱く語るアメリカ人が数多くいました。以前「Arrogant?それともSelf-assertive?」の項でお話した、
アダルトスクールのインストラクターのエイミーもそのひとりでした。
彼等の中には、あからさまに中国政府を批判する人もいました。「純粋なチベット人を追い出したのは、けしからん。中国
政府は、チベットに領土を返せ!」というのが、彼等の主張でありました。
その「チベット・ブーム」が最高潮の頃、僕は、クロスカルチュラル・セラピーのクラスをとっていました。
クラスのミッドタームの宿題は、「ベイエリアで開かれる異文化のイベントに参加し、その経験をレポートにまとめる」という
もので、僕は基本的にミーハーなので、ほいほいとその時ブームだった「チベット」をテーマに決めました。
まず最初に行ったのは、チベット仏教の瞑想会です。サンフランシスコの南端のバルボアという所にある「瞑想会」の会場へ
出向き、瞑想に参加する事にしたのですが、なんと、参加者は全員アメリカ人で、司会者の人に聞くと、「今日は、チベット人は
誰も来ないだろう」との事でした。
これではペーパーが書けないので、次に、「チベッタン・デイ」と言うイベントに参加する事にしました。
「チベッタン・デイ」には、講演会、映画の上演会、チベットの民芸品の販売等の催し物がありました。
