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私レスビアンよ(2)

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

この後も僕は何人ものゲイの人達と知り合い、彼等の多くが「ゲイである事」に、ある種の誇りに思っていて、ゲイだからと
いって、けっして自分を卑下しない態度に感銘を受けました。

サンフランシスコにおけるゲイのパワーは非常に強く、その良い例が、1999年のサンフランシスコ市長選です。
市長は、最終的に、ウィリー・ブラウンという黒人の当時の現職市長と、トム・アミアーノというゲイ教育委員長の争いになり、
結局近差でウィリー・ブラウンが勝ったのですが、絶対有利と言われたウィリーをあと一歩まで追い込んだトム・アミアーノの
健闘は、サンフランシスコのゲイ文化の広がりと、市民の受け入れを示すものでした。

ただ僕は、ゲイ・カルチャーの広がりの下にもっと深くて暗いものがある様な気がしました。
これは、非常に微妙で、言葉に表すのが難しいのですが、あえて言えば、ゲイの人達の中の「ある種の必死さ」とでも言ったら
良いと思います。この「必死さ」は、シャノンの件以来、しばらくの間僕の中にちょっとしたトゲの様に残りました。

CIISの授業の中でも、ゲイについてしばしば取り上げられます。
例えば、カップルズ・セラピーの授業ではゲイ・カップルに対するカウンセリングを勉強しますし、「バイ・セクシュアル」の
ゲストスピーカーが授業の中でプレゼンテーションした事もありました。
また、「クロス・カルチュラル・セラピー」の授業においても、「ゲイは一つのカルチャーである。」という考え方から、ゲイ
文化を取上げていました。

「クロス・カルチュラル・セラピー」のインストラクターは、ジョージ・キタハラ・キッチという日系3世の先生で、授業の中で
彼が言った言葉がとても印象的でした。

その授業の中で、彼は学生達に、「ヘテロセクシュアルの学生に聞きたいのだけれど、なぜ、君たちは異性を愛するのだろうか?」
と質問したのです。

その場で色々な議論がでたのですが、結局この質問に対する明確な答えは出ませんでした。
この問題は、「愛とは何か」に言及するとても深い問題なので、簡単には答えは出ないのです。



(向後善之)

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