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日本人は、ハウスボートに住んでいる(1)

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

アダルトスクールで出会ったグレゴリーは、ロシアからアメリカに移民して来た大男のエンジニアです。

容貌は、プロレスラーのスタン・ハンセンと思っていただければ間違いありません。
彼はいつも自信満々で、ちょっとがんこなところがあり、決して自分の意見を変えません。

ある日、クラスの中で日本の事が話題になりました。アダルトスクールは、色々な国の出身者が集まっているので、日によって
さまざまな国の文化が話題になります。

その日、クラスの中では歌舞伎などの日本の伝統的な文化の話や、一方で、世界有数の経済大国である事等が紹介されました。
クラスの中の日本人は私を含め3人いて、その日は当然のなりゆきで、インストラクターや他のクラスメートからの質問に答える
役回りになりました。

皆さん日本に興味を持っていて、僕達は、とても多くの質問を受けました。
中には日本の情報を良く知っていて、「日本人の宗教は、仏教がマジョリティーなのに、なんでクリスマスを盛大に祝うんだ?」
なんて答えにこまる様な質問をする人もいました。
すると、グレゴリーが手をあげて、「日本の人口は、一億二千万で、国土面積は、カリフォルニアと同じくらいだ」と、日本に
ついての説明を始めました。ここまでは、「良く知っているなー」と感心したのですが、その後がいけません。

彼曰く、「だから、日本人は、皆ハウスボート(水に浮かんだ家)に住んでいる」で、堂々とクラスメートを見回し、自慢の
ヒゲをピクピクさせておりました。
もちろん、僕達は、「それは、違う」と言ったのですが、グレゴリーおじさんは、まったく譲らないのです。グレゴリーは、
「テレビで日本人が船の中に住んでいるのを見たから、自分が正しい」と言い張るのです。
日本人の僕達が「違う」と言っているのにですよ!

結局、その日は時間切れになり、「日本人が、船の中で生活している」のか「陸に住んでいる」のか決着がつかずじまいでした。



(向後善之)

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