(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
CIISには、エバリュエーションといって、インストラクターを評価するシステムがあります。
最近は、日本の大学や大学院でもエバリュエーションシステムを導入している学校が増えてきましたが、 CIISの場合、その
やり方はかなり徹底していて、教員にはかなりきつい試練の場となるのではないかと思います。
ミッドタームエバリュエーションの時には、インストラクターが授業を15分ほど退席し、その間に学生の中の一人が司会、
もうひとりが書記になって、学生全員でインストラクターの評価をします。
その時、学生達は、平気で好き勝手な事を言うのです。「レクチャーばかりでめりはりが無いので、もっとエクササイズを
増やしてほしい」とか、「授業内容がオーガナイズされていない」等と批判意見を言ったりする学生もいます。
この結果を教室に帰って来たインストラクターに、司会者の学生が発表するのです。
また、ファイナルエバリュエーションでは、20問程度の質問からなるアンケート用紙があり、各項目について5段階、総合
評価5段階で、クラス内容の評価をすると共に、この授業をより良くするための意見を書きます。
この時も、授業内容がつまらなければ、学生達は、平気で低い評価(2、時には1)をつけます。
最初の頃は、僕には、あれだけがんばっているインストラクター達を「入学したての僕が評価するのはおこがましい」という
気持ちがあり、割りと良い点をつけていました。
アメリカ人学生の評価は、僕よりかなり辛目だった様です。彼等にとっては「良くやっている」のが当たり前で、さらにその
上を期待しているのです。
僕も CIISでの生活の最後の頃には、彼等の考え方に傾いてきて、けっこう辛い点もつける様になりました。「現状維持で良い」
という意識から、「これからもっと良くなってほしい」という気持ちが強くなったのかもしれません。
このエバリュエーションの結果は、すぐに次からの授業に反映されます。
例えば、あまりに評価の低いインストラクターは、他のインストラクターに代えられてしまいます。僕が今まで受けた授業の中
でも、何人かのインストラクターが、おそらく学生のエバリュエーションの結果により代えられています。
「20年間同じテキストで授業をやっている」なんていうインストラクターは、即座にやめさせられてしまうでしょう。
こんな訳で、インストラクター達には、エバリュエーションはとてもきついシステムです。 中には「行きすぎ」の評価もあるし、
学生の単なる思いつきの場合もあると思いますが、インストラクター達の努力を促すという面で、エバリュエーションは、とても
有用なシステムです。エバリュエーションの結果授業内容が変わって、その結果が思わしくなければ、元にもどせば良いのです。
このシステムが、インストラクターと学生の重要な意見の交換の場にもなっており、学校の活性化におおいに貢献している様に
思います。
