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自分の事は自分で(3)

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

CIISでは(おそらく他のアメリカの学校でも同じだと思いますが)、徹底的に「自分で計画し実行する」という事を要求されます。

たとえば、各クラスのファイナルペーパーの多くは、「このクラスの内容に関係するリサーチペーパーを15ページ位にまとめて
提出せよ」という、おおまかなものでした。
「こういうテーマをこういう方法で、こういうフォームでまとめる」といった指針は、ほとんどないのです。
したがって学生は、テーマの選択、リサーチデザイン、どうやってデータの収集をするか等すべて自分でやらなければなりません。
「実存主義・サイコセラピー」などのクラスのファイナルペーパーなどは、「授業に関係あるトピックについて、最低20ページの
リサーチペーパーを提出せよ。」でした。まったく、漠然としてますよね。

もちろん、インストラクターは、こちらから尋ねれば親切に相談に乗ってくれますが、こういうやり方に慣れていない僕としては、
最初の頃はテーマの選定に一番頭を悩ましました。

1年後くらいにやっとこのシステムに慣れてきて、その頃には、履修の登録の時に授業内容を書いた「シラバス集」を読んで
おいて、おおまかなテーマをいくつか考えておいて、授業が始まったらそのテーマに見合う文献を中心に読んで、最後の3〜4
週間位でペーパーをまとめる方法をとっています。そうでもしないと、とても締め切りに間に合わないのです。

非常におおまかに言ってしまえば、日本の社会はすでにレールが敷かれていて、その上をいかに脱線しないで走るかという事を
考えていれば良いのですが、アメリカの社会では、自分でレールを敷きながら走る事を要求されます。

レールの上を走るのは、とりあえず安全ですが、いつも同じ景色で退屈です。
一方、レールを敷きながら走る場合、自分の好きなルートをとる事ができますが、先が見えないので不安だし、時には休みたいと
思う事があるのではないかと思います。どちらも一長一短ですね。



(向後善之)

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