芸は身を助ける(1)
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
CIISで、僕が在籍していた ICP(統合カウンセリング専攻)の中で日本人学生は、僕ひとりだったのですが、入学後3か月
ぐらいのころ、他の専攻科に日本人学生がいることがわかり、とてもうれしい気持ちになりました。
ひとりは、ソマティックス(ボディーアプローチ)専攻のTさん、もうひとりは、エクスプレッシブアート(芸術療法)の
Kさんです。彼らは、なんとなくしょぼんとして校内を歩いている僕が日本人であることに気づいたんでしょうね。
僕に声をかけてきてくれました。アメリカにしばらくいると、日本人の匂いってわかるんですよ。
ふたりとも、僕より、1年先輩でした。
彼等には、それぞれ特技がありました。Tさんは気功の先生ですし、Kさんはギターの名手です。彼等は、それぞれ自分の
得意分野を生かしたプログラムで勉強しており、また、僕の目からは彼等がすっかりアメリカの生活に打ち解けている様に
見えました。
彼等と出会った時、「さて、僕には何があるか?」と考えたのですが、そこは、「つぶしの効かないサラリーマン」の悲しさで、
なんにも特技が見当たらなかったのです。
入学当初、留学生活が思ったよりハードな事を知り弱気になっていたものですから、「これといった特技のない自分は、
やっていけるのだろうか?」等と、ますます落ち込んでしまいました。
ところが、ある時、ひょんな事からこれが「自分の特技」というべきものを見つけることになりました。
