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幻覚や妄想の発生するレベル

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

人の心には、さまざまなレベルがあると言います。
POP(プロセス指向心理学)を創設したアーノルド・ミンデルは、人の心理を以下の3つの段階に分けて説明しています。
(アーノルド・ミンデル著、「24時間の明晰夢」より)


1)ドリームタイム

ドリームタイムは、知覚の基底であり、そこでは、ほとんど言語化できない漠然とした感覚や直感、すなわち全ての出来事に
先立つドリーミングとミンデルが呼ぶ傾向が生じる領域です。

このレベルで認識されるのは深層の経験、すなわち、意味のあるイメージ、音、感覚としてまだ表現されていない、普段は
無視されるような微細な感覚や雰囲気です。


2)ドリームランド

ドリームランドは、夜見る夢や日中に突然思い浮かべる空想として認識されるような領域です。

日常的な言葉でほとんど捉えることができないドリームタイムの体験に比較すると、そうした体験は言葉で説明する事が
容易になります。夢や、空想は、言葉として語ることができますからね。
また、この領域では、「私」という感覚が生まれます。


3)日常的現実

日常的現実では通常の注意力によって自分と他者・物・思考などを観察し、その観察した結果は他者と共有することが
できる領域です。

ひとは、なんらかの経験の後、ドリームタイム、ドリームランドを経て、最終的に日常的現実のレベルで、その経験を理解
するわけですが、その過程で、最初の漠然とした知覚の中から、わかりやすい部分だけとりあげ、その他の知覚はそぎ
落としていくのでしょう。
ですから、深い心理レベルにおりればおりるほど、日常的現実では知覚できないさまざまな情報を得ることができるとも
考えられます。


ミンデルによれば、オーストラリアの先住民族であるアボリジニは、ドリームランドまで意識をおろして、次の狩猟場所を
決めていたそうです。そして、おそらく、幻覚や妄想は、上記のドリームランドのレベルで起きていることだと思います。



(向後善之)

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