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精神病のケアに対する禁忌

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

統合失調症などに代表される精神病症状を持つ人に対しては、瞑想などの自分自身を深く見つめる手法は禁忌とされて
きました。
瞑想により、普通は、心が落ち着く方向にいくのですが、精神病症状を持つ人たちが瞑想すると、幻覚や妄想がより激しく
なり、逆に大きな混乱をもたらすことにもなるからです。

ただ、この禁忌は、最近変わりつつあるようです。去年、アメリカの精神疾患の診断基準(DSM−W)の編纂に参加した
デビット・ルコフが来日したのですが、彼は、精神病患者に軽い瞑想をしてもらうのだそうです。
僕は、彼に「精神病圏のクライアントさんには、瞑想は禁忌とされているが、大丈夫なのか?どんな工夫が必要なのか?」と
質問しました。

彼によれば、あくまでその目的は、心身をリラックスさせるというもので、深く自己を探求するというものではないそうです。
彼らの中にある不安や恐怖を緩めるという目的もあるそうです。

なるほど・・と、思いました。僕は、不安や恐怖は、妄想や幻覚を強める大きな要素なのだと思います。
そうした不安や恐怖を緩める手法として、軽い瞑想はよいのではないかと思いました。
音楽を使った瞑想なんかもよいかもしれません。

以前は、精神病圏には、カウンセリングはできないとされていたのですが、今は、違います。さまざまな手法が精神病圏の
クライアントさんに適用されています。
かつては適用困難とされていた認知行動療法も、今では精神病圏のクライアントさんに適用されるようになりました。
カウンセリングは、日々進化しています。



(向後善之)

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