(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
幻覚の中で、最も多いのは、幻聴です。幻聴は、外から聞こえ、その声に圧倒されるようさえになります。
そうした状態になった多くの人たちは、不安・恐怖といった心理状態に支配され、日常生活もおくれない様になります。
これは、僕のアプローチ法ですが、このようなクライアントさんたちには、あえて、声を正確に聴いてみることをお願いして
みたりします。幻聴に圧倒されている人たちは、恐怖のあまり、声をよく観察するということをしていない場合が少なくあり
ません。声に耳を澄ましてもらうと、実は、自分のことを攻撃している声ばかりではないことがわかったり、声が、数種類に
分類され、それぞれに個性があることがわかったりします。
そうなると、かなり冷静に声を聴くようになり、その結果、声の中から自分にも有用な情報を引き出すことができるようになる
こともあります。この段階になると、声とディスカッションしたり、声に要望を出したりすることが可能になります。
声は、もはやクライアントさんの生活の邪魔をせず、逆に、自分の行くべき方向を示唆してくれるようにさえなります。
妄想を伴う場合は、この段階までくると現実的な思考パターンに変わっていきます。
こうした方法は、他の幻覚にも適用が可能です。幻視にしても幻臭にしても幻触にしても、クライアントさんに、「なんらかの
メッセージを伝えようとしている、ただ、そのメッセージが混乱している場合がある」という考えがベースになります。
要は、幻覚から情報をもらうということですね。
幻覚から情報をもらうという方法は、クライアントさんが、幻覚を見つめる冷静さを持つことができるというのが前提で、
そのためには、クライアントさんの恐怖のレベルを下げるためのさまざまなアプローチが前準備として必要になります。
そうした前準備をしていないと、幻覚を見つめることによって、逆にパニック状態になり、混乱を深めることにもなるので、
注意が必要です。
