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そんなに、引かないでくださいよ・・

(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)

日本の心理学の世界では、アメリカを強く意識しているのでしょうか、「サンフランシスコでは、・・」と話し始めると、妙に
引かれてしまうことがあります。

別に、僕としては、アメリカのやり方を無条件に称賛するつもりはなく、単にいろいろなやり方の例として、「こんなことも
やっていたよ」というノリで言っているのですが・・。
もっとも、純粋に興味を持ってくれる人もたくさんいるので、なんだか引いてしまうのは、一部の方々と言っておきます。

そのうちの多くの人は、引き気味の反応の次に、「心理学については、アメリカのほうが、30年ぐらい進んでいるらしい
ですね?」ではじまり、たいてい、「でも、日本のクライアントさんは、独特ですからね」でしめくくられます。

しかし、アメリカが30年進んでいるというのは、必ずしもあてはまりません。主要な文献は、電子図書館で読める時代ですし、
またアメリカで話題になった本もすぐに日本語に訳されています。
大切なのは、そうした情報をどうやって実践に結び付けていくかと言う点にあるのではないかと思います。

日本の状況を見ていると、新しい情報は入ってくるのだけれど、どうも一部の理論や技法が過剰にもてはやされるという傾向が
あるように思います。また、そうした一部の理論が、あたかもアメリカ全土で行われているかのように伝えられることがあります。

「アメリカ全土で」なんてことは、ほとんどないんです。アメリカは、個人主義の国ですからね。いろいろな理論が、沸騰した
お湯のように、ぼこぼこと沸きあがってくるといった状態です。
アメリカの心理学は常に動いているので、今もてはやされている理論がいつまでももてはやされるということは、ほとんどあり
ません。



(向後善之)

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