(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
突然歯車があう体験は、予告もなしに起こります。
Aさん(男性)は、子供のころは、今ならADHDと診断されるような状況で、中学まで成績もよくなく、授業中も
集中できず、椅子に座っているのが苦痛でたまらず、読書と言えばマンガだけ、熱中はするのですがその
対象はミニ四駆で、その熱中の程度も半端ではなく、もはやまわりの同級生も興味を示さなくなった中学時代も
ずっと、ミニ四駆熱は続きました。
Aさんは、小学校時代の成績は、まあ普通だったのですが、中学になって幾何学が始まってからは、さっぱり
ついていけなくなりました。
ところがある日、突然、幾何学の問題が「わかる」瞬間がおとずれました。
Aさんのクラスに女の子の転校生がきました。Aさんは、その新しいクラスメートにドキドキしました。
彼女は、Aさんの好みのタイプだったんですね。
その女の子が幾何学の問題で頭を悩ましていたので、となりの席だったAさんは、いっしょにその問題を考える
ことになりました。Aさんは、なんとか彼女を手伝いたいという気持ちでいっぱいになり、真剣にその問題に取り
組みはじめました。
そうなるとAさんには、集中力がありますから、他のことは何も考えずに、その問題に集中したのでしょうね。
その時、突然、Aさんの頭の中にその問題の答えが浮かびました。
その事件の後、Aさんは、数学が得意科目になっていき、それまで下だった成績が中学を卒業するころには、
上位にまでなり、その後もその好調さは続き、今では、普通に暮らしています。
Aさんによれば、これは、単に幾何学の問題が解けるようになったということではなかったようです。
彼の言葉を借りれば、「霧の中にいたのに、突然快晴になったみたい」な経験が起きたということで、これは、
頭の中に新たな回路が出来上がった瞬間なのではないかと思います。
