飛べない蝶
(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
クライアントさんが回復していく原動力は、自己治癒力、あるいは、成長へのエネルギーといったものだと思います。
回復のプロセスは、例えば、さなぎが蝶になるプロセスにたとえることができます。
さなぎから蝶へ羽化というのは、観察していると実に大変なプロセスです。しばらくの間、自分をさなぎという狭い世界に
とじこめ、時期が来ると、そのさなぎを破っていくわけですが、これが、なかなか苦しそうに見えます。
だからといって、手伝ってあげようなんてことをすると、えらいことになります。
人間が羽化のプロセスに手を加えると、飛べない蝶になってしまいます。
カウンセリングにも似たところがあって、カウンセラーがあまり手を出しすぎると、クライアントさんは、カウンセラーに
依存するばかりになってしまうかもしれません。
カウンセラーがやることは、さなぎになる安全な場所を探したり、天敵を追っ払ったりする程度のことです。
「私でなければ、このクライアントは治せない」などというのは、カウンセラーの思い上がりです。
カウンセラーに大切なのは、クライアントさんの成長に向かうプロセスを徹底的に信頼するということだと思います。
