(本稿は、カウンセラー'sブログより抜粋したものです)
何年か前から討論形式の番組を見かけますが、その中には、討論でも何でもなく、あげ足取りの応酬になってしまったり、
声の大きい方が勝ちみたいなパターンに陥ったり、ただの口げんかにしか見えないものもあります。
・・んー、どうも後味が悪い感じがします。
今回は、ディスカッションとはなにかについて、お話したいと思います。
ディスカッションのやり方は、大きく分けて、「ディベート型」、「ブレスト型」のふたつがあります。
「ディベート型のディスカッション」とは、「何らかの論点について、対立する複数の発言者によって議論がなされること」と
なります。裁判の場での被告側と原告側でやりとりされる議論が、「ディベート型」の代表例と言えるでしょう。
「ディベート型」の長所としては、
●グループとしてのはっきりした方針が決定される
●提案された方針の長所・短所がはっきりする
●論理的・多角的にテーマを見ることができる
などがあげられます。
「ディベート型ディスカッション」は、意見の対立といった側面を必ず持ちますから、注意していないと、以下のような事態も
引き起こしてしまいます。
●「勝つ」ことのみにこだわり、本来の目的からはずれてしまう。
●論争に負けた方を、「無能」とみなしてしまう。
●ディベートテクニックに勝る人の意見のみが採用されるようになる。
こうした事態になるのは、「ディベート型ディスカッション」の目的が、「相手を負かすこと」ではなく「よりよいと思われる
案を提案し、相手に納得してもらうこと」であるのを忘れてしまった結果と言えるでしょう。
「ディベート」は、同じ目的を達成するために行われるもので、意見の違いを、問題点の明確化に利用し、よりよい選択をして
いくものです。
「ディベート型ディスカッション」の基本は、意見の違いを人格批判にすりかえないことです。
意見の違いが創造性を生むということをきちんと認識していないと成立しにくいディスカッションスタイルですね。
また、こちらのコラムのカテゴリーエラー(論点の巧妙なすりかえ)は、ご法度ですね。
